新聞拡張員キタ━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━!!

インターホンの呼び出しが鳴る。しかし俺は出ない。
ノックの音。珍しい。素人の仕業か。

俺の家に訪問する人間など、郵便局か、宅配便だけだからだ。
それは大体においてドアなどをノックすることは無い。
ノックをする奴は素人か八王子警察だけだ。

俺は覗き窓に息を殺して張り付く。
相手は1人。
電気メーターを見ているようだ。鼻の穴がよく見える。

俺はインターホンに戻り、おもむろに受話器に手をかけた。

「どちらさまですか」

返事は無い。どうやら八王子警察ではない。

となれば、ほぼ新聞拡張員かマンションの訪問販売だ。
後者は背広を着ていることが多いが、今回はジャージだ。
もう一度どちらさまですかと尋ねる。返事は無い。
一呼吸置いて、どういったご用件ですか、とたずねる。

「あ、郵便配達員です」

間違いない。新人の拡張員のようだ。
郵便’配達員’などと名乗るジャージ姿の郵便屋などいない。
ちなみにこのあたり、プロになると下の部屋の者とか、
町内会の者とか言うのが常套手段だ。

俺は内鍵を掛けつつドアを開ける。
相手は新人のようだが、万が一足を突っ込まれたときのため、片手に傘を持ちながら。

「こんにちは、僕s…」

俺は奴の目を一瞥するとドアを閉めた。刹那0.5秒。
そして、サムターンを派手に鳴らしながら回す。

完璧な対応だ。われながら震えが来る。
勝った、俺は勝ったのだ。

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                , ─ヽ
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|__|__|__|_   __((´∀`\ )< ・・・というお話だったとさ
|_|__|__|__  /ノへゝ/”’  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`)<ツマンネ |_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/ |__|| 从人人从. | /\__/::::::||| |_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/|| ────────(~~ヽ::::::::::::|/ ('A`)今のところノーアポで来るジャージは100%読売新聞の拡張員です。 以前、ドア開けたらいきなり野球観戦チケット投げ込まれたりしたし。 俺は名古屋人だから巨人贔屓のメディアなんか見ないし読まないし。 そもそも野球みねぇし。